アサカハムハムの憂鬱

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「ギャアッ!?」 コロン キャッチ! ミズキンダがいきなり下を向いたから頭の上にいたボクは落っこちた。 でもサラが地上と受け止めてくれたから無事だったけど……。 「……ミズキンダ、どこがこっそり?」 ボクを頭に乗せたサラがちょっとキツメの目付きでミズキンダを睨み付けた。 「あ、ハムハムいたの忘れてた!」 「うん、本気で忘れてたよね!?」 ボク落とされたもん。 「……どうせ忘れっぽいからって、ボイスレコーダー代わりにハムハム仕込んだでしょ?」 え、そうだったの? 「んにゃ、お散歩してたら忘れてた」 「……どーだか!」 サラは半信半疑って感じでまた歩きだした。 ミズキンダも深く追及しないで鼻歌をくちずさんでる。 ボクだけはサラの誕生日が気になって悶々してる。 ……頑張って調べておこう。 ボクの悩みがまた増えた。 ────アサカハムハムの憂鬱。(完)
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