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「えっ、将来設計?」
「うん。そう言うのをちゃんと立ててないとダメじゃないかなって。」
「どうして、急にそんな話を…まあ、少しずつやって行かなくちゃならないのには違いないけど。」
「大学もね、後残り1年半切ったでしょ。周りはね、三極化してるの。就活を重点にしてる子と勉学に重点おいてる子。それと、どっちでもない子。」
「そうか、3年だもんね。それで、茉莉菜は、どれなの?」
「どれでもないの。本当なら就活してるんだろうけど…。」
「僕とのことがあるから、悩んでるのもしかして?」
「…ごめんなさい。そうなの。」
不安げな茉莉菜の表情に、郁哉は逆に安心した。
「謝ることなんてないよ。だって、大学生なんだもん、将来のことで悩むなんて当たり前のことだよ。」
「本当に?」
「うん。それにさ、これからのことは、君一人のことじゃなくて、僕にもすごく関係あることじゃないか。
だから、相談してくれたことが、頼られたことが嬉しいんだよ。」
郁哉の笑顔に茉莉菜は、ホッとした。
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