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3年生も残り少なくなった冬…。
バレンタインの当日、郁哉が、ギャラリーの仕事で、出張だと知って茉莉菜は、ちょっぴり残念だった。
「せっかく、チョコあげようと思ったのにな…。」
「茉莉菜、彼氏君と何かあったの?」
「出張なんだって…。」
「あらら。…それで、どこへ行くんだって?」
「新潟。糸魚川って知ってる?」
「結構、有名な所だよね。」
「あの辺り、翡翠で有名なんだよ。今度、郁哉君の勤めてるギャラリーで、翡翠の展示会するんだ。それで買い付けと加工している工房の人と打ち合わせなの。」
「彼氏君が、買い付けするの?」
「今回は、ギャラリー主催の展示会だから特別なんだって。」
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