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「お前のこと、気に入った。ただし、俺は、お前が社長の息子だろうが、なんだろうが、関係ない。掛かってこいよ。受けて立つからよ。」
「本当…その、人によって、ころころと対応やら言い方変えるのは、君の特技なの?…まあ、それも君の持ち味ってことにしとくよ。
言っとくけど、僕を敵に回さない方が得策だからね。」
「おう。勿論、それも込みだ。」
そう言って都築は、ニカッと笑って見せた。
昨日の今日だ。閉店間際に揉めてた二人だとは思えないくらいに、和やかに店に現れたのだから、皆、目が点になっていた。
「おい、どうなってんだよ、あの二人?」
「仲良くやってくれたら、それでいいじゃないか。ほら、もうすぐ開店だよ。」
みんなが配置に着いてるのを確認して、フロアマネージャーの笹岡が、周りに声を掛けた。
「おはようございます!まもなく開店です!みなさん、気を引き締めて、今日も1日、笑顔でお客様をお迎え、快くお見送りをするように!」
この後、X'masイブの戦争のような忙しさが襲って来るのだった。
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