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「な、なんなの…想像以上だわ、ここ。」
「ちょっと、私達のお金で、足りるの?」
真鈴と美弥の感想と不安は、もっともだった。
「…あのね。大丈夫だと思うよ。」
「「何で?!」」
真鈴と美弥が、同時に叫んだ。
「えっと、私達の予算は、決まってるでしょ。あの予算じゃ、さすがに、ここは無理なの。どうしようかって悩んでたら、せっかくの卒業記念なんだからって、お父さんが、ここの宿泊費は、出してくれたの。」
「神谷夫妻が?」
「あっ、内の両親だけじゃないよ。真鈴のところと、美弥のところも、お金出してくれてるの。本当は、内緒だったらしいんだけど…。
やっぱり、ちゃんと、3人とも親にお礼言わなきゃ駄目だと思うのね。」
「そう言うことなら、納得。普段は、あんまり私のことに干渉しないのに、今日に限って珍しく、楽しんで来なさいなんて言われて変だなって思ったのよね。」
「言われてみれば、家もかな…。なんか?そわそわしてた。」
「じゃあ、明後日帰るまで、楽しんじゃおう!それで、帰ったら、お礼言おうよ。」
今晩と、明日の2日間、思い切り楽しまなきゃ、みんなの気持ちを大事にしなきゃって、3人は心から思っていた。
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