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専業主婦
私はアパートの部屋の掃除をする。吐き気がするのを堪えながら掃除機をかける。回ってた洗濯機が止まったら、洗濯物をベランダに干す。
毎日これを繰り返す私は、妊娠中でも家事をしなければならない。男だからとか女だからとか区別する国では、夫の家事参画を期待できない。男は仕事をして、給料を持ってこればいいという思考を変えることは難しい。発展途上国思想に組み込まれた私は、逆にそれを利用して外の事を夫に任せておいた。
私が安定期に入ると腹は大きくなった。吐き気が収まったら歩きにくい。買い物は夫に任せるようになり、彼が買ってくる食材は調理済みのものばかりである。寧ろ、その方が有難い。
ゴミ出しも夫が出勤のついでに出してくれる。私は、家の中にいて、掃除・洗濯だけで済むようになった。立ち上がれない代わりに目線が低くなったので、赤ちゃんから見える景色に合うように片付けするようにした。
そのうちに臨月に入ると、紙おむつや粉ミルクなど部屋に溜まるようになった。ベビーベッドやタンスも用意した。
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