第五話 未来の幸福と戸惑い

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気を取り直して今度は修哉に電話する。 「私だけど」 『ああ、さっき部活終わってさ。別に用事ってわけじゃないけど電話したんだよ』 「そっか……ごめん、寝てた」 私は笑いながら言った。 『そっか。起こしちゃったか?』 「ううん。大丈夫。修哉はもう家?」 『ああ』 それから10分ほど話して電話を切った。 嘘をついた自分にちょっと後悔する。 自分がどうしてあんな行動をしてしまったのか? いくら考えてもわからなかった。 自分で考えて話したり動いたりしているようで…… なにか違う。 違和感を覚えている自分がいた。
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