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今日は里依紗と二人で帰ることになった。
「なんか二人だけってのも久しぶりだよな?」
「そうだよね」
「ボウリングでもしてくか?」
「いいね!」
そんな風に話していると、前方の人影に気がついた。
あのお婆さんだ......
「へっ」
里依紗も気がついたようだ。
「大丈夫だよ」
びくついている私の顔を見て微笑むと、バッグを担いで私の前を歩き出した。
私も、何食わぬふうに里依紗の横を歩く。
そして、お婆さんの目の前に来ようというときだった。
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