第六話 黒犬

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今日は里依紗と二人で帰ることになった。 「なんか二人だけってのも久しぶりだよな?」 「そうだよね」 「ボウリングでもしてくか?」 「いいね!」 そんな風に話していると、前方の人影に気がついた。 あのお婆さんだ...... 「へっ」 里依紗も気がついたようだ。 「大丈夫だよ」 びくついている私の顔を見て微笑むと、バッグを担いで私の前を歩き出した。 私も、何食わぬふうに里依紗の横を歩く。 そして、お婆さんの目の前に来ようというときだった。
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