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ギャウ!!
短い悲鳴を発して犬が私の上から転がった。
素早く里依紗が私と犬の間に立ちふさがる。
「婆さん!杖を貸しな!早く!」
里依紗が犬から目をそらさずに、お婆さんの方へ右手を差し出す。
お婆さんは素早く里依紗に杖を手渡した。
「来いよ野良公!なめんじゃねーぞ」
里依紗が杖を構えながら言う。
お婆さんは私の横に来ると、私のことを無言で引き起こした。
「クワッ!!」
犬が里依紗に襲いかかった。
「おらあっ!!」
「ギャン!!」
里依紗が杖をフルスイングすると、犬の顔面を捉えた。
短い悲鳴を発して、犬が地面に這いつくばる。
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