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「おら!向こうへ消えろ!!」
「ギャウ...ギャウ!!」
二度、三度と黒犬を打ち据えると、黒犬は私達の前から逃げ出した。
「へっ、ざまあねえ」
里依紗は黒犬の姿が見えなくなるまで見てから、お婆さんにお礼を言い、杖を返した。
「ありがとう里依紗、ありがとうございます」
私は里依紗と、お婆さんにお礼を言った。
「噛まれてないか?」
お婆さんが心配そうに顔を近づけて聞いてきた。
「だ、大丈夫です」
「他に怪我は?大丈夫かい?」
意外......
失礼な言い方だけど、普通の人だ。
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