土の下のインテルメッツォ

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 結局、私は足を止められなかった。これまで何も考えず、ただ身を置いてきた曖昧な状況に、確かなものをもたらすにはそれしかないと、私の思考よりも存在そのものが、そう求めているようだった。とうとう、地下道の最果てに、不自然に取り付けられた姿見の前に立った。そして私はすべてを悟った。
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