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「…イヤだ!!って言ったら?」
「………え?」
「俺は神崎を助けたい!!って思ったから助けたんだ。 話し掛けたい!!って思ったから話し掛けたんだ……別に良いだろ」
「な…何よ…それ……」
「弱いとか強いとか――そんなの全然関係無い!!って言ってるんだ」
「…………!!」
「俺…頼りないかも知れないけどさ、神崎がまた危ない目に遭ったら…これからも助けに行くって、約束するよ」
「…なっ――!?////」
……何だろう?
こんな気持ち…初めてだ――。
「…ばッ…馬鹿じゃないのッ!! 危険になったら、アタシがアンタを守ってあげるわよッ!!////」
「…えっ!!そ…それって…////」
…キーン…コーン ―――。
「ヤベッ!? 早く教室に戻ろう!!」
「(………ボソッ)」
「……?今 何か言った?」
「な…何でもないッ!! 空耳じゃないの!?////」
「…あっ!! 待てよ~!!」
ソイツは赤茶色のツンツン頭で、只のお人好し。
学園最強の女子を初めて救ってくれたのは…弱いし頼りない、クラスメイトの男子。
ウウン――弱くても、頼り無くても…それは関係無い。
「(――ありがとう……裕也。)」
―おしまい―
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