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次の日――教室。
「(ねぇ…また神崎さん襲われたんですって…)」
「(相手は5人もいたって!! しかも全員男子!!)」
「(…嘘ッ!? 1人で全員やっつけちゃったの!?)」
「(何人狩るつもりなんだよ…)」
クラスメイト達の勝手な噂話に、葵はウンザリしていた―――。
「(ったく…違うッつーの……)」
昨日は、ツンツン頭の男子が……。
「よっ、神崎!!」
そうそう…こんな頭の―――えっ?
「ゲゲッ…!? ア…アンタは!!」
昨日、葵を助けた そのツンツン頭の男子・田代 裕也が目の前に現れた!?
「なッ…何でアンタがココに居るのよッ!!」
葵は裕也にビシッ!!と指をさした。
「クラスメイトだって言っただろ!!」
裕也も葵にビシッ!!と指をさした。
「――あ。」
……そうだった。
「 “また明日”って言ったの、神崎だろ!!」
「あ~そんな事も…言ったっけ?」
「そっか…俺はそんなに影が薄いのか――」
「ゴ…ゴメン!!ゴメンってば!! だから泣くな!!」
「なっ…泣いてねェよ!!!!(涙)」
「めっちゃ涙目じゃん……」
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