恋の始まりの予感?

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人気(ひとけ)の無い廊下― 「アンタさぁ…アタシが誰だか――何て呼ばれてるか、知ってんの?」 「神崎 葵…でしょ?」 「イヤ…まぁ…そうだけど――そうじゃなくてさ!!」 「…な…何だよ?」 「“百人狩りの冷血女”って言われてんのよ…?」 「あぁ…知ってる。学園で最強なんだって?」 …何だ、知ってたのか。 「アンタは…アタシの事――怖くないの?」 “泣く子も黙る、学園最強の女子”と噂されてる人間を見て、普通なら怖がって話し掛けないし…目も合わせない。 もしくは…喧嘩を挑んで来るかだ。 今まで、ずっとそうだった。 それなのに…コイツは―――。 「ウウン…別に?まぁ…ちょっとギャルっぽい所は――あっ、イイエ!!な…何でもありませんッ!!!!」 「………」
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