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「希望の勇者無双悪魔破壊者姐御救世主最終兵器ヤンキー生祝浄化の巫女とは、私の村では女神様の加護を受けた巫女を未来永劫讃える為にその称号を全て繋げて呼んでいるんです。」
「つまり全部の異名をくっつけていると。」
ファンタジーな世界で時々ある変わった風習だな、それにしても半分くらい悪口じゃないか?悪魔とか破壊者とかあって
「はい、今の所浄化だけですが、私で3人目になります。」
「前の2人どんだけ異名あったの!?」
「先代、私の祖母は生祝の部分で、他は“魔王”を打ち倒した偉大な初代、希望の勇者無双悪魔破壊者姐御救世主最終兵器ヤンキー巫女様が旅をした地で獲得した称号です。」
ふと、希望の勇者無双悪魔破壊者姐御救世主最終兵器ヤンキー生祝浄化の巫女は近くにあった杖を手に取って突き出す
よく見ると木製で先端に向かって幅が広くなっていて、その部分に長さの違う金属製のトゲが不規則にある、割りと物騒なデザインの物だった
「この杖も希望の勇者無双悪魔破壊者姐御救世主最終兵器ヤンキー巫女様が村を出た時から魔王を倒すまで愛用していたクラブを模した物なんですよ、なんでも割れたりヒビが入っても釘で補強して使っていたとか。」
…人、それを釘バットと言う
「俺の中の巫女のイメージが…」
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