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聡はこれ以上仲良く話すのはマズイと思い、突き放すつもりでそう言ったのだが…対して彼女は目を輝かせる
「それはつまり…今後も私と一緒に居てくれるって事ですか?」
「えっ!?…いや話を変えた俺が言うのもなんだが、巫女様の話さないといけない事を聞いてさっさとどっかに行くつもりだけど。」
「…何処か行く宛があるんですか?」
「いや、何も無いけど…」
「ならっ!」
聡の言葉に一瞬表情を曇らせるも、行く宛が無いのを聞いて真剣な顔で立ちあがる
「女神“ネム・フェミルテ”様の加護を受けし、魔王を倒す使命を持つ一人として…」
左足に包帯と血の跡があるが、揺れる黒地に白のラインのあるスカートから伸びる健康的なスリムな生足でゆったりと、座ってる聡に向かって歩きだす
「希望の勇者無双悪魔破壊者姐御救世主最終兵器ヤンキー生祝浄化の巫女として…」
白地にツギハギマントと同じ多種多様な素材を、こちらは均一に使い幾何学的な紋様のあるノースリーブ、歩く度に僅かに揺れる胸とこちらも足と同じく細く白い腕
「私、一人の人間“ルル”として…貴方にお願いします…」
サラサラと風に緩やかになびいてく背中くらいまである明るいピンク色の髪、前髪は十字の付いたヘアピンで止めてある
「私と一緒に魔王を倒しに行きましょう!!」
パッチリとした髪と同じピンク系の瞳をキラキラと輝かせた少女ルルは、満開の花の様な笑顔で聡に右手を差し出した
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