リッチな魔法は用法用量を守れない

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「………はぁ~」 まさかの浄化の巫女ルルからの魔王退治への勧誘。それから3時間後、森の一部を更地にしつつ抜けた2人は並んで街道を歩いていた…一人、口から“魔力”が混ざったせいで触れるだけで並の生物なら即死する、呪いのため息を空に吐いているが 「元気出して下さい“ボン”さん!練習すれば弱く“魔法”を使えますって。」 「ああ、ごめん…流石にこれは予想外だったからショックがデカくてさ…」 今のテンションで下を向くと周囲を死の世界に変えてしまうので、上を向いているボンに苦笑しながら背中をさすってルルは慰める。少しの間そうしていると丘を越えたあたりで見えてきた目的地を彼女が指差した 「あっ、ほら目的地の“アロン”の街が見えましたよボンさん!」 「おぉ…これは凄いな。」 それは山の麓から中腹まで段々畑の様に区分けされた巨大な山岳都市だった
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