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…うーん、この見た目で夜月 聡って名乗ってもなぁ…それにこの娘、巫女様の…ルルって名前的にこのファンタジーな世界で苗字は無いのかもしれないし、どうする…あ、そうだ！
「…無い、と言うよりかは思い出せない、実は俺には今までの記憶が無くてさ、巫女様を治療する時に袋に書かれた文字さえ読めなかった。」
聡が思い付いたのは、この世界の知識が無い事を利用した記憶喪失を装う事だった
「それ本当ですか！？魂と身体の繋がりは大丈夫なんですか！？」
「うおっ！？へっ？まっ、やめ！？魂ぃぃぃ！？」
聡の言葉にルルは眼を見開いて、肩を掴んでガックンガックン、体の骨がガチャガチャ音を鳴らす勢いで揺らす
「“アンデッド”モンスターは主に未練が魂と身体を繋げて動く存在、記憶が、未練が無いといつ魂が身体と離れてもおかしくないんです！」
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