リッチな魔法は用法用量を守れない

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「名前…名前…骨…ボーン…ボン!決めました!ボン!ボンさんで良いですか?」 「ボ・ン…骨だから…ボン…それが、俺の、新しい名前…ボン、ボン…」 自分の新しい名前の物凄く単純な由来に思わず笑いを堪えつつ、聡改め、ボンは新しい名前を何度も呟く 「よしっ!…俺の名前はボンだ、改めてよろしく、名前ありがとう巫女様。」 「はい、改めてこれからよろしくお願いします、ボンさん。」 何度か呟いた後で今度はボンの方から手を差し出し、ルルはそれを力強く握り返した 「さん付けは要らないよ。」 「だって、たぶんボンさんは私より歳上なので、付けさせて下さい。」 「そう言う事なら…で、これからどうするんだ?」 「目的地はもう決まってるので、まずはそこに行きます。でも、その前にお互い準備しましょう、ボンさんもいつまでもその格好だと寒そうですし。」 「…そうだな。」 ルルの言葉に今の自分の格好…ただの座ってる骨格標本に気付き、気まずそうにボンは答えた
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