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「戦います、ボンさんは時間を稼いで下さい。」
「分かった、何分ぐらい稼げばいい?」
「詠唱があるので1分くらいは、魔法の準備が出来たら杖で地面を叩いて合図しますので、後は私に任せてボンさんは離れて下さい。」
ルルは戦う事と作戦をボンに伝えて、軽く握った左手を胸の所に置き、眼を閉じて祈る様に詠唱を始める
「女神の加護の証明、我が存在の証明、それは幾多の徒の1つなれど…」
「魔法!?…いや、それは後だっ、なっ!」
「アおぉォウっ…!」
しびれを切らしたのか、脚が腐っているのでよろめきながらも、走ってルルを狙ってきたゾンビの乱雑に振り回された腕を防ぎつつ、思い切り空いた腹を蹴り飛ばす
…腕が当たった所は特に問題無し、元々この身体は痛覚とかの感覚は無いみたいだから、ダメージは確認しないとな。動きも見切れるくらいゆっくりだし、攻撃もちゃんと効いてる…うん、これならあの不思議な感覚通り勝てる
「まぁ、今は時間稼ぎだ!」
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