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「あ…あっ、あー」
生存本能か食欲か、飲食を同時に行えるからか、口を大きく開けて少しでも多く入る様に身体を揺らしてでも雪を食する
しかしその代償に彼の熱を一粒一粒が削り取り、溶けて積もって白く染め上げていく
「あー…はは、ハハハッ…」
最後の晩餐は、雪か…マズかった…
辺りの景色が全て白くなった頃に笑い声を上げてまた踞る、最後の食事の感想を想いながら眼を閉じ、呼吸を深く、深ーく…深ーーく……
俺、死ぬんだな…まだ20代…なのに…
金だ…金が無いから…死ぬんだ…
あぁ…もし生まれ変わったら…次は…
――次は何ですか?
次は“リッチ”になりたい…
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