リッチな魔法は用法用量を守れない

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つまりこの世界で、俺は自力で金を稼ぐ事がほぼ出来ないと…巫女様が居なかったらまた、無一文のホームレス生活確定と… ルルの言葉にホームレス生活の記憶が脳裏にフラッシュバックし内心、頭を抱えて絶望するボン 「それか、ボンさんの“闇属性”の魔力が強すぎて何も残らなかったのかもしれません。強すぎる魔力、魔法で倒すとマニが壊れてしまうそうです。」 「…闇属性の魔力って、あの黒い風の事?」 あの黒い風が魔力なら俺も魔法が使えるって事だよな…太陽光の件と言い、やっぱり俺、ただのスケルトンのじゃなくてもっと強いモンスターなのか!?魔力だけで更地(あんなこと)になるくらいだからかなり上位のモンスターだったりして しかし続くルルの言葉に新しい希望を見出だしその眼――青い光が強く光る 「そうですけど…えっ?ボンさん知らないで魔力を使ってたんですか!?」 「あの時のはたまたま出ただけで、魔力も魔法の事も何も覚えてないんだ。」 その返答に驚愕するルルに、とりあえずボンは引き続き記憶喪失を理由にする 「まさか魔法まで忘れていたなんて…ちゃんと聞かなかった私が悪いんですが、本当に何も覚えてなかったんですね…」 「巫女様のせいじゃないさ、それに結局俺はモンスターだからな、人間の事は分からない時に聞くよ。それより今は魔力と魔法について教えて欲しい。」
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