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ボンが応えると身体を包んでいた虹の輝きが額とルルの右手に集まり一際輝いた後、フッと何事も無かった様に消えた
「ふぅ…終わりましたよ。」
右手に刻まれた紋章を確認したルルは息を吐いて脱力し、地面に腰を下ろしてボンに手鏡を渡す
「巫女様、大丈夫なのか?」
「大丈夫です、思ったより魔力の消費が多かっただけで…少し休めば回復するのでボンさんはその間魔法の練習をしてて下さい。それと、守護獣盟約で私達はお互いの魔力や魔法で傷付ける事は無くなったので、私が巻き込まれる事はありません。」
「さっき言いかけたのはその事だったのか…ありがとう巫女様、頑張るよ。」
ルルに礼を述べて頭を下げ、少し離れてまずは守護獣盟約の紋章を確認する
「これが守護獣盟約の紋章…」
うん、紋章と言えば紋章だよな、一応格好いい感じにはなってるし…
刻まれた紋章に正直微妙な気分になるボン、何故ならそれは人間の時に時々見た、無一文のホームレス生活ではある意味で忌々しいマーク…
でも、何とも禍々しい¥だな、コレ
¥の形に似ていたからだ
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