リッチな魔法は用法用量を守れない

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………この時点で気付いた方も居るかもしれないが、ボンのイメージの仕方は完璧を求めすぎて間違いを犯していた しかし当然それに本人は気付かず、次に魔法の詠唱を考え始める 詠唱は…例え所謂厨二病と言われようと格好いい系な感じの…格好いい系な詠唱が良いよな、絶対に 「…よし、やるぞ。」 詠唱を考えたボンはなるべく暗くなっている所に移動し、先程と同じように構え集中し始める 「黒き暗がりより集え、見下されし影より集え…」 まずは魔力、あの時と同じならオーラが今回は自分の手に…おっ、来たぞ、来たぞ!…このまま、イケる!イケる! 詠唱を開始してすぐに小さな黒い球が浮かび上がり、それを中心に黒い風がそれに吸い込まれる様に渦を巻きながら吹き、球は大きくなっていく 「我が放つは光に抗い穿つ逆襲の礫!“闇魔法”(ダークマジック)! ダァァァクゥ、ボォォォルゥゥゥゥ…!」 順調に魔力が集中し、イメージ通りに闇の球体が、魔法が発動した事にテンションが上がり、最後は思いっきり叫んで“ダークボール”を投げる…当然こちらもイメージ通りのヘロヘロ~なスローボールだが その後も順調にイメージ通り的にした木のコブに当たり、弾けて…
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