0人が本棚に入れています
本棚に追加
幼い頃の記憶や思いは皆、大人に成長する過程の中で忙しい日々に埋もれてゆく。
いつか薄れ、雪のように儚く殆どが消えてしまうものだ。
大人は地上で酸素を求める魚の様に、世の中で喘ぎ苦しみながらも必死に生き残ろうとして、いつのまにか子どもの頃の記憶に浸る余裕を無くしてしまう。
だから昔は自分も子どもであったことも忘れ、大人は子どもと分かりあえなくなってしまうのだろう。
子どもにとっても生きると言う事は楽しい事ばかりではない。
むしろ、日々変化を伴う環境に適応するのは生半可なものではないのだ。
けれどそんな苦労をしてきたにも関わらず、大人は忘れてゆく…。
だから私は昔の記憶が残っている内に、ここに書き留めていこうと思う。
これは私の青春の一ページといっても過言ではない。
誰に見せるものでもないが、私がいつまでも大切にしておきたいから。
あの時の思い出を。
あの時の気持ちを。
あの時の出会いを…。
最初のコメントを投稿しよう!