第七話 経験

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「うるさいっ! お前は既に危険分子だ。クレイドルの一員として見逃すわけにはいかない!」 『了解した。これよりあなたと私は敵同士だ』 「ガーディアン三機、投下準備完了!」 「やれ!」  アシュラムは、コンソールを殴りつけた。  *  三機のガーディアンは、大口径ライフルを装備していた。彼我の距離、約一〇メートル。  弾が当たれば、アヤは跡形も残らない。  近接戦闘装備しかないアヤには、圧倒的に不利だ。  だが、アヤから出た言葉は、その不利な状況を微塵も感じさせない。 「無駄なことだ」  アヤは、地に落ちているサクラが使っていた長刀を手にした。  ガーディアンは距離を詰めてこない。  確実に射程内にいるアヤに照準を合わせ、命令を待っていた。 「撃て」  アシュラムの号令と共に、死神が火を吹いた。  刹那。  アヤの全身が光を帯び、髪が深紅に染まった。  信じられない光景だった。  三機が持つ大口径ライフルから放たれる弾丸を長刀で弾き、不規則に蛇行しつつ、アヤは距離を詰める。  弾丸が当たらない。 「バカな! この距離でなぜ当たらない!」  アシュラムが叫ぶ。 「AIコアの処理速度を超えているぞ、これは! オペレータ!」  オペレータは、アヤの全身の信号(シグナル)を解析。     
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