第七話 経験

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「……アヤの全センサ及び身体モニタ、観測出来ません……」  呆然と呟くオペレータ。 「何だと!」 「廃熱状況から、アヤの行動限界を超えているものと思われます」 「限界を突破しただと? リミッターは身体維持のため、一〇〇パーセント以上の能力は出力出来ないはずだ!」 「そのリミッターがモニタ出来ない以上、アヤはもう我々の手には負えません」  アシュラムは唸った。 「なんということだ……」  数秒の後、アヤは三機のガーディアンに近接。  銃撃を受け、ボロボロになった長刀を捨てた。  アヤは三機のうち一機に取り付き、頭部を斬り飛ばした。  そして、首の後ろのコネクタからケーブルを伸ばし、ガーディアンの頭部のコネクタに接続。ガーディアンの制御系を奪った。 「何!」  アシュラムが叫ぶ。 「こんな行動はプログラムされていない!」  アヤは制御を奪ったガーディアンの大口径ライフルを、残り二機に向け乱射。直後ケーブルを切り離し、自分のナイフの超高振動機能を発動。シールドで守りに入っていたガーディアンを飛び越え、後ろを取った。 「鈍足が」  後はアヤの独壇場だった。     
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