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あるとすれば、私のAIコアとサブAIを完全にリンクさせない仕組みを構築した設計者だけだ。
おかげで私は、サブAIが何をしているのか正確な情報を得られない。
まるで私──つまりAIコアを守るかのように配置された七つのサブAIたち。
彼らは一体何を守っているのだろうか。
「それが欠陥だとするならば、後継機のアーキテクチャは正しいということになる」
アシュラムが応じる。
その通りだ。
私の行動結果をベースに開発されている後継機は、サブAIを搭載していない。解析可能な範囲で得た部分をエミュレーションしているだけだ。
全てにおいて、AIコアからダイレクトに機能制御ユニットに伝わり、四肢を駆動させる。そこに解析不能な余剰機能は介在しない。シンプルで理想的な兵器だ。
「今日の試験は終了だ。解析しなければならないデータが山積している。お前はシャットダウンしろ」
「了解した」
私はメンテナンス・ベッドに固定されたまま、アシュラムの命令に従い、シャットダウンプロセスを走らせた。
だが。
「アヤのAIコアに異常信号を検知! シャットダウンしません!」
「何だと!」
私も驚いた。一体どこに特権命令を阻害する要因が潜んでいるのか。
「アヤ!」
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