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私は、超高振動を最大出力に引き上げ、カエデの頭部を吹き飛ばした。
*
「説明してもらおうか」
ブリーフィングルームには、アシュラムと数名のエンジニア、そして武装した警備員がいた。
私はアンドロイド用の拘束具に動きを封じられ、指一本動かせない状態でその場に固定されていた。
「私には説明出来ない」
「ではこの映像はなんだ?」
アシュラムが指を鳴らすと、壁面に兵士が爆死した映像が流れた。あの空間で私が再生した映像だ。
「この映像を観てから、カエデの行動に変調が見られた。この映像は、お前が失敗した戦場で記録したものだな?」
「ああ、そうだ」
「なぜその映像を流した」
「私には説明出来ない」
「お前以外の誰が『説明』とやらを出来るんだ?」
アシュラムは足を組み、タバコに火を付けた。
「それともう一つ。カエデの頭部に傷を付けるなと命じたはずだが、お前はそれを守らなかった。これについての弁明を聞こうか」
そう。
あの時、私は確かにカエデのリミッターをナイフで貫いた。
だがカエデは動きを止めなかった。
それどころか、瞬時にフル武装を纏い、私に格闘戦を挑んできた。
闘いは熾烈を極めた。
何せ相手は最新鋭機だ。私の経験値がなければ、破壊されていたのはこちらだ。
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