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「残念やなぁ、千代子先輩が唯一、あたしが喋れる女子やったのに・・・」
可愛らしい事を言ってくれる。最後にこの子を描けて、本当に嬉しい。
「そうだ、先輩、お兄ちゃんと結婚したら」
「唐突に結婚の話したね・・・」
「あたし、将来働くよりもどっかに嫁いで、もっと大事な宝物を貯めて、天文ドームよりも居心地良い場所作りたいの」
さすが姫様である。その将来に、私は小柴とその城に訪ねられたら、良いなと突然思い浮かんだ。小柴と結婚したいと思った事が無かったが(そもそも現実的な私は結婚をすぐ夢見ない)、それでも彼なら良いなと初めて思った。
そのためにも、私は城への切符となる、絵を仕上げなくては。
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