20人が本棚に入れています
本棚に追加
あとがき
桜の季節になると、
思い出す夫婦がいます。
これはもちろん作り話なのだけれど、
作者の心の中には、
ちゃんと生きて生活している登場人物たち。
中でも印象の濃いのが、
仁という男です。
勝は柊香にそっくりの美形ですが、
中身はすっかり仁にそっくり。
それがまた、愛おしい。
この父子はとにかく、
愛する者のために命を懸けて、
日々を生きているのです。
それは、
日本経済界を揺るがす大事件だろうと、
単なる近所の散歩だろうと。
彼らにとっては、同じこと。
大事な人を守ることこそが、
彼らの在りようなのです。
最初のコメントを投稿しよう!