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「いやさ、一緒に生活するのってどんな感じなんだろーなーと思って。やたら細かい規則があるってホント?」
「別に、特別なことは全然ないよ。掃除、洗濯、料理……家事全般を引き受けてくれてとっても助かってる」
「あの後は自分で全部やってたんだっけ。いいなー、あたしのパパ料理へったくそでさ、とにかくソースかけてりゃいいって勘違いしてんの」
「そんなに気楽なものじゃないよ。本当ならそこにいるべき人が他に……」
「ウソウソ、軽い冗談だってば。……その調子だとまだ完全には立ち直れてないのかな。あんたの気持は正直全部は分かんないけど、あたしでよかったら相談相手になるよ? 辛い過去も笑って流せるようになるまでさ」
にっ、と笑うルイーズの表情は時々本物の太陽かと思ってしまうほどとびきり明るい。それ故にクラスのムードメーカーの座を掴んで離さないのだ。……さすがにすぐ隣にいると眩しすぎるけれど。
「……考えておくよ」
「まーまー遠慮せずに。そうやって一人で悩んでたっていいこと無いよ? とりあえず楽しかったことも辛いことも言葉にしてすっきりしちゃいな」
「急にそんなこと言われたって出来ないよ……それにほら、ルイーズの声が大きいからみんな見てるじゃないか」
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