第1話「生まれたての僕だから」

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中学生の頃の話だ。 僕にちょっかいを出してくる奴がいる。 「ひっぷらぽひょぉーん!」 「何ちてるんでちゅかぁーん?」 まただ。 僕はこの行為に嫌気がさしていた。 僕が教科書を読むのを邪魔してくるのだ。 僕は国語の教科書に載っている、 星新一先生の作品を読むのが好きで、 休み時間はそればっか読んでいた。 そればっか読む。 それしか読まない。 他に興味はない。 だから、僕は劣等生だった。 テストはいつもビリ。 それが、うすらトンカチ共の加虐心を駆り立てる。 絡んでくるのだ。 話題はテスト。 馬鹿にしてくるのだ。 「ひひゃひゃ!それって幼稚園でも読めるヤツなのかーん?」 「お前の頭で理解出来るのかなぁーん!!にゃにゃにゃのにゃー!!!」 「お前ホント馬鹿だなwwぷっぷくぷwww」 僕は…。 「……………。」 無視をして教科書を読み続ける。 話題は僕は一人な事に移る。 「友達もいないよなお前w」 「犬だってワンと挨拶したら、犬同士仲間になるよなあw」 「お前犬以下じゃーんww」 そして複合攻撃だ。 「頭が悪くw友達もいないwお前ってホントクズだなww」 「死んだ方が良いよ、お前wwあっぴゃらげひゃげひゃwww」 「ひーひゃっひゃっひゃww死体掃除は何時ですかぁーんwww」
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