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僕は…。
「……………!」
殺してやろうか?
そう思った。
こいつは、僕に殺されるとは、夢にも思っていないんだよな。
ゾ
ク
リ
僕は愉悦を感じた。
背中が腰からうなじにかけて、
むず痒いモノが走るのだ。
殺そう。
殺そう。
殺そう。
教えてやろうじゃあないか。
今お前がクズだと思っている俺(ソイツ)には…。
研ぎ澄まされた『牙』がある。
いとも簡単にお前を亡き者に出来るんだぜ?
フフ…。
ウフフフフフフ…。
ああ…。そうか。
この時、僕は消えゆく僕に確かなモノを覚えた。
そうだ。僕は。
毎日。
殺したいと思って生きて来たんだな。
その本性を押し殺すように生きて来たんだな。
死ねば良いのに。
よく言われる言葉だ。
何と消極的な言葉なんだろう?
死ぬだなんて…。いつ起こるか解らない偶然なんかよりも…。
殺してしまえばそれで済む。
そんな殺したいって気持ちを…。
深く…。
深く…!
深く押し殺して、生きて来た!!
押し殺された気持ちは…ッ!
発露されるモノ…ッ!!
それが…!今だ!!
僕は僕だ!!
他の誰でもない僕だ!!
浸食なんてされてたまるか…よッ!!
ぬぉおおおおおおお お お お お お お ! ! !
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