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たった数時間で今後の身の振り方を決めた俺は浮かれてもいたけれど、同じくらい疲れてもいた。
先に寝てて良いとは言われたけれど、本当に良いのだろうか? あの二人はこんな時間まで俺の為に動いてくれているのに……。
でも、ちょっとだけ。ちょっとだけベッドに横になりたい。
片付けに夢中になり過ぎて背中は痛いし。
「疲れたぁ……」
そして、ちょっとだけ、目を閉じたい…。
明日……いや今日の昼に正樹くんのお宅にお邪魔して参考書を渡して来よう。正樹くんはいなくてもお母さんがいるはずだから、今までの夕食のお礼も言いたい。
亮平にもお礼と、茉奈ちゃんと仲良くなって言いたいな。他の連中には、合コンして酒ばっか飲んでないで、元気でって言いたい。
俺が何を言ってもなかった事になるんだろうけど、消える俺の都合っていうか、我儘っていうか……。
朱雀と白虎をあまりこの世界に引き留めるワケにはいかないから、できれば明日一日で終わらせられたら良いんだけどな……いくら郷の桃があるからって……あれ? 桃って冷蔵庫に入れておかなくて大丈夫だっけ? でも冷蔵庫に入れておいたら必要な時に食べられないから、それはダメか……? あれ? どうだっけ……ヤバ、目が開かな……い……。
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