違う世界があるという……

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「おやつじゃないヤツ!」  ……それってキャットフードじゃないか。 「いや、俺と同じ物は食べられないの?」  猫の姿ならいざ知らず、同じ人間の姿なのにキャットフードを食べさせるっていうのはかなり気がひける。 「食べられなくはないけど……アレ美味しいよ?」  美味しいよ、と真っ直ぐな目で言われても、やはり……。  でもアレは……と渋る俺を見つめたルナは 「じゃあ、猫になる。そしたら柔らかいの食べて良い?」  と首を傾げた。
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