破られた約束、出逢えた奇跡

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破られた約束、出逢えた奇跡

 だが――明日になっても、いつまで待っても。  サクラが再び私の前に姿を見せることは無かった。  どうやら私はあっさりと騙されたらしい。  そうだ、そもそも私と人の子が仲良くすること自体がおかしかったのだ。  こんなころっと騙されては妖の名が恥じると言うもの。  もう二度と騙されんぞ!  そして私は誰とも話さないまま、長い年月を過ごした。
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