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大変です!工場長
閉鎖された空間の中。
ゆっくりと進むベルトコンベアーに乗って進む手のひら大の白い饅頭達。
向かう先は自動化された連続式の蒸し機。
通過した中華饅頭たちは晴れて製品として完成するのだ。
舞台は静岡県焼津市。所謂、地方の市である。
県庁所在地は静岡市。焼津市はその隣だ。
中心地は地価が高騰な為か、大手企業は勿論、中小企業も食品製造の工場等は隣接する市に多い。
ここ峰藤食品も、そんな会社のひとつだ。
市内を流れる河川の傍らに、ポツンと見える白い工場。
大きさは小学校の体育館程度。従業員数、約20人。
時刻は夕刻に程近い。旧式と思われる煙突からは蒸気の煙がたなびいている・・・
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