第一章:「時間の神」

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第一章:「時間の神」

・・・ いまだ続く轟音が、暗い坑道に響き渡る。 がらがらと崩れてくる瓦礫が砂埃をまきあげ、少年――アサガの視界をふさぐ。 ただでさえ闇に包まれた穴の中、それでもアサガの目に飛び込んでくるのは―― ――まばゆかんばかりの、純白。 彼の目前には、とてつもなく巨大な――白い、鉄人形が横たわっていた。 (……かみさま……?)
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