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まだ痛む頭をおさえながら苦笑いする。実際水車に首がまきこまれていたら、
二度と目覚めることもなかっただろう。
(めんどうでも、軸自体を固定した方がいいね……)
横着した自分を反省する。が、続いたアッカーソンの言葉にとびはねる。
「なかなか目を覚まさないから心配になってなあ。息子に、
ミデンを呼びに行かせたよ」
「ミ、ミデンを!? あ、いててて……」
慌てて起き上がろうとしてずきりと頭が痛み再びうずくまってしまう。
その間に、どうやらくだんの人物が着いてしまったようだ。
「アサガ。外部動力で動作するものに触れる時は、
常に注意を払えと言ったはずだが」
「あ、はは、は……ミ、ミデン……」
陽をさえぎってアサガに影を落とした人物に、今度はアサガがばつのわるそうな
顔をむける。そこに立っていたのはアサガとおなじくらいの見た目をした少女だ。
太陽の光を白くたなびいた髪が反射し、深い海のように蒼い瞳で見下ろしてくる。
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