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「軟弱な体だなんて言わせねえ!お前が証明しろ!」
そう言って京矢は、私の腕を無理矢理つかんで自分の胸筋に触れさせた。
(は、はひーっ!恥ずかしぃーっつ!でも……若い男のみなぎる筋肉、いい~)
「どうだ?俺は軟弱じゃねえだろ?」
そう言って京矢は自慢げな顔をする。
「は…はひ…とっても…つおそうな…お体…で…」
私はそのまま倒れてしまった。
床に打ち付けられるかと思われた私の体が、空中で静止した。
誰かの腕が私の身を抱き留めてくれていた。
その人物と私の目があう。
詩樹だ。
(うはぁ、本命がいらっしゃった!肩貸しの次は抱き留め王子ですかあ!?ほええっつ…もう…ダメ…)
私はそのまま気を失ってしまった。
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