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都築のは己の前世の記憶が鮮明である。誰もが前世の記憶を持っているわけではないので、前世の記憶があるのもやはり異能というのだろう。
宗太郎の予知夢と一緒で、やっぱり稀なものが異能なのだと思う。その中でも、種類も違えば精度も違う。
扉のシステムについて、話していいのかもわからないので変な質問もできない。
そもそも、なぜ異能者には重く感じるのかもわからない。
扉を作るにあたって、魔法でもかけた? とか。
それに近い何かがあるのだろうが、その何かは全く想像がつかなかった。
そこまでありえない妄想をするほど、人も物もそして動物も、不思議なものが集まる場所だった。
さすがに魔法は突飛だし妄想し過ぎだが、それほどまでに宗太郎には怖さと魅力を伴った場所だ。
現代技術や思想ではわからないものを魔法というのなら、ある意味間違っていないだろうと思う。
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