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〇もとの部室
部員たち「おおっ!」
部員たちの間で感嘆の声が上がる。
小田「よっしゃ、行っけーー!」
〇青空(仮想空間)
と、次の瞬間、形作られた何かが、その場から発進。
猛スピードで空を駆ける。
やがて光は晴れる。
そこには、つるっとした曲線の現実的なフォルムの戦闘機(以下、ARMY)が現
れる!
〇もとの部室
小田「どうよ! これが小田誠渾身のデザイン、ARMY800だ!」
ドン! と小田。
――が、部員たちは、無反応。なぜかざわつく。
小田「……な、なんだよ」
部員B「なんていうか」
部員A「なんだか、コンセプトが違うような」
小田「コンセプト?」
部員Aが、自分のガラス管を装着。
〇青空(仮想空間)
ARMYの隣に、フォトンが溢れる。
フォトンが止むとそこには、いかにもSFチックで変形でもしそうなカラフルな戦
闘機が現れる。
ARMYとは、180度真逆のデザインだ。
〇もとの部室
小田「なんじゃこりゃ!? こんなの映画にできないぞ!」
部員A「合体あり熱血ありのロボットアクションですよ」
小田「違う、リアルな路線の戦争ものだ」
部員A「ええ? そんなの聞いてませんよ。なあ」
と、話を振る。
部員B「剣と魔法のファンタジーだろ」
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