+第1話+「君のファンになった」

7/11
前へ
/33ページ
次へ
「ああ。各駅停車で行って三番目の駅から徒歩十五分くらいだ。市民バスも出ている」 「そうか」 「バスに乗れば十分くらいで押立(おしたて)町団地に行く。そこが栗名のマンションだ」 「教えてくれてありがとう」  涼はすぐに踵を返し、廊下を速足で進んだ。後ろから凸凹コンビが「馬場ちゃんの阿保!!!」と叫んでいるのが聞こえてきた。あの大きな男は馬場ちゃんというのか。涼はついでに覚えた。   +?+
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加