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ジンヤはヒロトの遺体を盗み出すため、ヒロトが務めていた研究所に忍び込む。アメノトリフネの機密事項を扱う人間の遺体は秘密裏に処分されることになっており、対マガツヒ用殲滅人型兵器防人のAI研究者であったヒロトの遺体も例外ではなかった。ヒロトが自然葬を望んでいたことを知っていたジンヤは、その願いを叶えてあげようと考えての行動だった。
ヒロトの遺体をあと一歩で盗み出せるというところで、研究所職員や防人操縦士に見つかってしまい、ジンヤは逃走する。ジンヤの逃げ出した先は防人格納庫であり、追い詰められたかに思われた。格納庫に一機だけ残っていた無人の防人が起動し、ジンヤを操縦席に乗せて船外へ飛び立った。
船外ではマガツヒとの戦いが繰り広げられており、戦況は人類側が圧倒的に不利、マガツヒにアメノトリフネへの接近を許してしまっていた。マガツヒを倒すためには、硬い外殻を脱落させ、脳や脊髄に当たる核を破壊しなければならない。外殻は通常の物理攻撃で脱落させることが可能だが、核だけは希少な材質でできた十握剣という剣でのみ破壊することが出来た。ジンヤはろくに操縦もしなかったが、防人は鬼神の如き働きを見せて戦況を覆し、マガツヒを撃滅した。ジンヤが状況を飲み込めずに目を白黒させていると、防人のAIはヒロトと同じ容姿をして姿を現した。
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