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「これが、空港か」
「今でもシステムは八割がた生きとるはずだ。そいつがポンコツでない限り、飛行機はちゃんと飛ぶ」
「私は優秀ですので、これくらい余裕です」
「って言ってるので、大丈夫だと思います」
「そうかい。……そうだ、お守りと言っちゃなんだが、これを持っていけ」
「これは?」
「スタン警棒って名前でな。それを直接当てれば、そこらの警備ロボットならイチコロだ」
「へえ……」
「電流流すボタンにはカバーがついてるから、使うときはそれを開けて使え。くれぐれも、相手に取られて自分で食らわんようにな」
「わかりました」
「……それじゃあな」
「……ん、どうしたんです? いきなり頭なんか撫でて」
「老いぼれは頭を撫でたくなるんだよ」
「なるほど」
「……よし、行ってこい」
「……はい、行ってきます」
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