第二章

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「ママの名前はなんていうの?」 「私の名前は、そうね……クラシキ、というところかしらね」 「くらしき?」 「元々のこの地の名前でね。私のKRSKっていうヘッドコードもこの地名に由来するの。だからクラシキ」 「ふーん、じゃあパパは?」 「うーん……、私は、シワス・イツカですかね」 「しわす?」 「私の同型機KYMがヘッドコードになっている機体は未だにこの辺りでも多いですから。ネームコードである1205を日付に当てはめて、考えました」 「なるほどー」 「中々おしゃれですね。古代の月の呼び名を使うなんて」 「古代文学が好きなんです」 「いい趣味ね」 「それほどでも……」 「ねえねえ、こだいぶんがくってなーに?」
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