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(土木工事をしているチャ太)
人間A:そこの岩をどけてくれー。
チャ太:この場合は……こうしてっと。
(小さめの重機に変形して、岩を持ち上げ、動かすチャ太)
人間B:チャ太の変形は本当にすごいなぁ、百人力だな。
チャ太:林さんたちの目が、指示が、あってこそですよ。
人間A:そうやってすぐ「人間なんていらないですよ」みたいなこと言わないね。
チャ太:言わないですよ! というか言うみたいに言わないって言わないで下さいよ!
人間B:どっちだよ、どっち言ってるか分かんねぇよ。
チャ太:そもそも林さんが分かりづらいことを言ったんですよ。
(談笑するチャ太と人間A・B)
(それを遠くから見るイチ助。何もせず、岩に座っておにぎり食べている)
イチ助:じゃっ! 時間なんで帰りままままままぁーす!
チャ太:上機嫌ですね。
イチ助:……チャ太はさ、楽しいことないの?
チャ太:急に何ですか、僕はいつも楽しいですよ。
イチ助:まあ確かに人間の中に溶け込んで楽しそうではあるけどさ。
チャ太:イチ助だって人間の中に溶け込んで一緒に仕事しているじゃないですか。
イチ助:バカ言うな! 仕事なんてしてねぇよ!
チャ太:その場合、仕事していないほうがバカですけども。
イチ助:いいね! そのツッコミ! チャ太はセンスがあるよねっ!
チャ太:……何のセンスですか。
イチ助:お笑いだよ! お笑い!
……そうだなぁ、やっぱり、うん、そうだなぁ、うん、そうだそうだ。
チャ太:勝手に一人で自己解決の応酬をしないで下さい。
内容を教えて下さい。
イチ助:俺さ! お笑いステージに立ってるんだ! チャ太! 観に来てくれよ!
……オマエはまだ、本当の面白いを知らない……。
チャ太:えっ、ロボット芸人やっているのっ?
イチ助:いやまだそう名乗っていいほどのモンじゃないんだけどさ!
でもまあいずれスターになることは確約されているよねっ!
チャ太:すごい! じゃ! じゃあ観に行こうかな!
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