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ユウイチは一仕事終えて、ガンニョム課の係長室に戻る。
「田中、戻ったぞ~」
「戻ったぞ~じゃありませんよ、係長。報告書って初めて書くから、よく分からなくて」
ユウイチはデスクに置いてある、ウイスキーのボトルを手に取る。
「五感で感じた事を書けばいい」
「係長が酒臭かったと」
「それは書くな」
ユウイチはウイスキーを一口飲む。
「ブリッジからですが、当面の間はデブリの心配はないそうです」
「明日は田中のトレーニングだな」
「僕も対宇宙砲火レーザーガンを撃っていいんですか?」
「ダミーデブリでな。そうと決まれば、報告書もさっさと仕上げろ」
「はい! 缶詰めになります!」
田中は係長室から出ていった。
ユウイチは残り少ないウイスキーを飲み干す。引き出しから新しいボトルを取り上げ、キャップを開ける。
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