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「冗談だよ。レーザーガンのセーフティは?」
「解除されてます。……距離10を切りました!」
「デカイな。昔のスパイ衛星の残骸か」
ユウイチは座席に着き、シートベルトをして、トリガーを片手で握る。
「酒臭っ! 係長、また飲みましたね? 勤務中ですよ」
「いいから、モニターを見てろ。…………目視で確認。今度こそ見~付けた」
ユウイチは照準をデブリに合わせて、バキュン! バキュン! ドカーン! ――。
『デブリ消失! デブリ消失!』
「流石は係長! 酔っ払いでも正確だ」
「射線軸に船がなくてよかった。じゃあ、係長室に戻るから、後よろしく」
ユウイチはシートベルトを外して砲座から出る。
「係長! 報告書は!?」
「田中に任せる」
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